月刊下水道2024年12月号特集/下水処理場の強靱化
“天災は忘れる間もなくやって来る”時代になった。地震の活動期に入ったとみられる日本では、震度5強以上のものに限っても直近5年間で33回も地震が発生。しかも、そのうち実に12回がこの1年間に起きている。近い将来に日本を襲うであろうと言われてきた巨大地震の発生が、いよいよ現実味を増してきたともされる。またあわせて、元来雨の多い日本ではこれまでも度々水害は発生してきたが、近年顕著な気候変動がそれら水害の激甚化・頻発化をさらに高めるとも予測されている。快適で安全・安心な社会を維持するための下水道施設にあっては、こうした自然災害に負けない強靱さがより求められる時代となった。
12月号では、下水道施設の「要」である下水処理場に焦点を当て、地震や豪雨災害など不意に襲いかかってくる自然災害にも揺るがない強い施設づくり、また万一の被災時での迅速な復旧実現に向けた知見・方策を探った。
【特集】
■ 災害に負けない下水道施設をつくる
■ 下水道施設の強靱化に向けた提言
■ 災害時にも下水処理をSTOPさせない
■ 下水処理場の強靱化とコンクリート防食
■ 札幌市下水処理施設の地震対策
■ 地震対策・耐水化計画における処理場の強靱化〈千葉市〉
■ 水再生センターにおける震災対策等の取組〈東京都〉
■ 京の水をみらいへつなぐ〈京都市〉
■ 人工島を支える下水処理場の改築・耐震化事業〈神戸市〉