シャオリュウの中国環境ウオッチ(132) 日中トキ協力の25年
去る10月31日、佐渡島で生まれ育った16羽のトキが、日本から中国に向けて飛び立った。当然だが、自力飛行ではない。羽田空港から国際線に載せて、北京へ移送された。北京動物園へ送られる予定になっているそうだ。なぜ佐渡のトキが中国に? と思う読者もいるかも知れないが、これら16羽のトキは日中政府間の合意により、中国に返還されることになっていた。中国から日本に提供されたトキから生まれた子供の半数の所有権は、中国側に帰属する約束になっている。これまで2002年から16年まで、7回にわたり合計47羽が返還されていたが、今回8年ぶりに16羽まとめて返還した。鳥インフルエンザやコロナの流行等があり、返還が遅れていた。先月末に中国代表団がわざわざ佐渡島まで受け取りにやって来た。

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