廃棄物処理業者が生き残るための脱炭素経営（43）　ＣＯ２排出量取引制度の本格導入―クレジット使用制限の狙い―

競争力強化に資する戦略的材料として位置付けるべき

経済産業省は、２０２６年度からＣＯ２排出量取引制度（ＧＸ排出量取引制度）を本格的に開始する方針である。対象は、国内で年間10万トン以上の温室効果ガスを直接排出する事業者で、約３００～４００社が該当する見込みだ。この制度の目的は、企業による自律的な排出削減を促進し、脱炭素社会への移行を加速させることにある。