あおぞら銀、肥後銀などとプロジェクトファイナンス 地熱発電所へ50億円規模
【ニッキンオンライン 2024年4月25日配信】
あおぞら銀行は4月25日、地熱発電所建設のプロジェクトファイナンスを組成したと発表した。肥後銀行や熊本銀行ほか数行が参加し、約50億円を融資する。初回の実行は7月頃を予定。
融資の対象となるのは、わいた第2地熱発電(熊本県)が2026年3月の運転開始を目指して同県阿蘇郡小国町に建設する地熱発電所。すでに同地区では15年から、地域住民が主体となった1基目の地熱発電所が商用運転されており、今回が第2号の案件となる。
地熱発電は既存電力と比べ、温室効果ガス排出量が少なく、廃熱をハウス栽培など多様に活用できることから雇用も生まれている。また、売電収益の一部を寄付や温泉観光の整備などに充てており、同地区の取り組みは「わいたモデル」として、地熱資源を持つ他地域への展開も想定されている。