月刊下水道2024年5月号特集/下水道の耐久性向上~管路資器材の対策と防食~
ウォーターPPPなど、下水道サービスの持続的な提供のために官民が連携して下水道施設の計画的な維持管理に取り組みだしているが、下水道管路施設の改築・修繕は十分とは言えない。年間6,000㎞ずつ増加している老朽管に対し更生工法によって改築・修繕されているのはその10%程度で、マンホールに至っては1%以下という。人口減少等によって自治体の脆弱化が進むなか、老朽化した管路施設への手当てが追い付いていない状況だ。地震など自然災害の激甚化・頻発化が顕著になってきていることを考え合わせれば、管路資器材の耐久性をさらに高めておく発想も必要であろう。5月号では、下水道管路資器材の耐久性、防食性能向上に向けたメーカーの工夫や現場への導入動向を探るほか、有機酸や炭酸ガスによっても発生するコンクリート腐食についても実態を紹介する。
【特集】
■次世代の管路資器材に求められる機能
■管路資器材の耐久性向上と防食
■資器材メーカーによる対策
■炭素繊維とエポキシライニングでの補修・補強
■普通コンクリートと同コストで耐塩・耐酸性と低炭素実現
■硫酸に対する抵抗性を高めたコンクリート ほか