オルタナティブ・テクノロジー(52) 温室効果ガスを燃料にメタネーションの現在と未来(その2) 東京ガス 小笠原慶 氏に聞く
前回は、メタネーションの原理、実証プラントのコンセプト、在来技術とこれを改良したハイブリッドサバティエ技術について伺いました。引き続き、東京ガスの水素・カーボンマネジメント技術戦略部メタネーション推進グループマネージャーの小笠原慶氏にサバティエ反応に頼らない技術、社会実装へのロードマップ、横浜市との連携について伺います。
――まず固体高分子膜(PEM)によるCO2還元法について伺います。
サバティエ反応に頼らず、そのための触媒反応器を要しないため、設備が極めてシンプル化され、設備コストが低減されます。図1のように、2つの電極触媒でPEMを挟んだ形をしており、これまで当社が技術開発してきた燃料電池や水電解セルスタックと同じ構造です。片側の電極で水を電気分解して酸素を発生し、水素はイオンとなりPEM中を伝導します。反対側の電極上で、水素イオンとCO2が電気化学反応してメタンが生成されます。
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