リスク社会と地域づくり(18) 寺内動物病院 寺内 宏光 畜産の環境リスクと持続可能性(2)
食と農の問題に当事者意識を持つ
食の便利さを追い求めて、経済合理性を最優先とした不適切なフードシステムが構築されてきた。フードシステムとは農場から食卓まで食べ物を運ぶ全体の流れと関係性である。食料生産と消費を遠く断絶させてきたグローバリゼーションへの反省から、適度なローカライゼーションへの回帰が求められている。必然的に地産地消や資源循環への注目が集まっている。前回取り上げた「牛が資源循環の要となり地域課題を解決するモデル」を牧場の社会的価値とみなし、牧場が生産者と消費者の交流と行動変容を促す可能性について紹介する。

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