新潟市 Jクレに承認・登録 中干し延長でGHG排出減

新潟市は農業や企業の環境保全活動を活性化させる「新潟市みどりの農業推進プロジェクト」を立ち上げ、水田から排出される温室効果ガスのメタンガスを削減する取り組みを進めてきた。

11月25日、その取り組みが国に認められJ‐クレジット制度に同プロジェクトが承認・登録されたと発表した。自治体がプロジェクトの運営・管理者を担うのは全国初。登録を受け来年度から温室効果ガス(GHG)排出量削減の方法論である水稲栽培の中干し期間の延長に着手する。メタンガスの発生を抑えクレジットの創出と販売を手掛けていく。

中干しは水稲の栽培期間中に水田の水を落とし土壌を乾かす作業。稲の過剰生育を抑え根の活力を維持する効果がある。国の試験研究では中干し期間を延長することでメタンの発生量を3割削減する効果を実証した。

プロジェクトは新潟市 J‐クレジット普及推進協議会(事務局=市農業活性化研究センター)が中心となって運営する。市内農業者、農業団体、金融機関が同方法論の活用に官民連携で取り組んでいる。