横浜の中学校でパッカー車のデザインコンテスト 横浜環境保全 6日にお披露目会

廃棄物の収集運搬で親しみのあるデザインパッカー車の導入を進める横浜環境保全(横浜市)は、新たなデザインを決めるにあたり、横浜市立並木中学校の生徒を対象にデザインコンテストを実施。6日に同校で、優秀作品をプリントしたパッカー車のお披露目会と表彰式を開催した。

今回のコンテスト実施の経緯は、6月24日に同校1年生55人が同社金沢事業所のリサイクル工場やパッカー車デザインのプリント工場を見学。その後同校からパッカー車デザインコンテスト実施の希望があり、夏休みの課題として工場見学に参加した55人がそれぞれコンテストのための作品を作成した。参加作品から同校の教員たちが10作品を選考し同社に応募。その中から同社が優秀2作品を選び、このほど両側面に作品をデザイン塗装したパッカー車が完成した。

お披露目・表彰式開催に当たりあいさつした同社の高橋義和社長は、「皆さんの作品はどれも素晴らしいものばかりで選考にはとても苦労したが、その中で2枚を選ばせてもらった。ごみ収集車が街を走ることで、皆さんの生活を守るとともにきれいを守っている。そして皆さんに描いていただいたイラストのおかげで街に笑顔が生まれる。ぜひこれから先皆さんが、地球の健康について意識を高めてがんばっていただければ嬉しく思う。そして、高校、大学を出た後、横浜環境保全で一緒に地球の健康のために働けるような皆さんになってくれたらさらに嬉しい」などと語った。

同社は2014年2月に、産廃収集運搬車両で横浜初のデザインパッカー車を導入。16年8月には「デザインパッカー」を商標登録した。17年3月には、自社でデザインをプリントできる工場「デザインプリントLAB」も設置している。

産廃収集運搬車両で着実にデザインパッカー車を展開してきた実績もあり、19年4月には横浜市で一般廃棄物収集運搬車両の色が一部制限付きで自由化され、一廃車両でも導入を開始。デザインコンテストによる作品が一廃車両に採用されたのは、今回が初めてとなった。

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作品が採用されたパッカー車の前に立つ受賞者と髙橋義和社長
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