生物学×環境~大学の研究室より~2‐(16) 異常気象の中で植物を理解する必要性
2023年の夏は猛暑が続き、いったん10月に入って気温が下がったものの、11月に入ってまた25℃以上の夏日を経験するなど、例年と異なった気象状況が続いています。これを多くの人が異常気象と言って変に納得していますが、植物はどう感じているのでしょうか。夏が暑かったので植物などは早く成長するかと思いきや、ヒガンバナが彼岸より遅く咲いたり、キンモクセイの花は例年よりかなり遅く、忘れた頃にその香りが漂ってきました。ある程度気温が下がって花を咲かせるためのようです。場所にもよりますが、気温が一気に下がらないために紅葉の色づきも例年に及ばないといった声が聞かれます。
![生物学×環境~大学の研究室より~2‐(16) 異常気象の中で植物を理解する必要性 _青森県西津軽郡にある農業法人のニンジン畑で(2023年9月下旬)広大な畑で栽培する場合には、例年ベースの気象条件に揃うことが望ましい。違う時期に播種した他の区画では少雨で苗が育たなかったそうである](/uploads/2023/11/14/IMm8AursYbRmE0zsdHptDjl2Z2O8Rx5Jqw7Tzjkb.jpg)
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