月刊下水道2023年4月号特集/生物多様性と下水道

下水道は都市の発展を支えるインフラである一方、公共用水域の水質保全を図る水循環システムでもある。この間、ドブ川などと評される河川を各地で甦らせており、かの道頓堀川に二ホンウナギを呼び戻したのは記憶に新しい。だが、下水処理水が放流先の生態系に及ぼす影響も指摘されている。季別運転などの対策も始まっているが、一歩進めて地域の生態系を守り・育む取組みを下水道に求める声も聞くようになった。生物多様性の保全に向けて下水道が果たし得る役割を再点検するとともに、各地で試みられている取組みを紹介する。

【特集】
■処理水の流入が魚介類に及ぼす影響
■閉鎖性海域の栄養塩類管理に向けて
■雨庭を産学官連携で県内2030ヵ所に整備
■アクアピア安曇野の“なじみ放流”
■生物多様性保全と河川生物相の回復状況
■滋賀県の下水道整備と琵琶湖の環境保全
■兵庫県栄養塩類管理計画の策定と処理場の季節別運転
■コアジサシ営巣地の保護活動
■企業による環境保全・社会貢献活動

下水道4月号(L)