東南アJCMで最大規模 AWDで温室効果メタン減 クボタら
クボタと東京ガス、気候テックのクレアトゥラは5日、フィリピンにおける水田由来のメタン排出削減に向けたJCMプロジェクトを本格的に始動させると発表した。水稲栽培の水を一時的に乾燥させることで、常時湛水させるより温室効果ガス(GHG)を減らすAlternate Wetting and Drying(AWD)を活用する。メタンなどのGHG削減を目指す。2023年9月から開始された実証事業として、3社はフィリピンでのAWDの普及と民間JCMプロジェクトの登録を目指してきた。
メタンはCO2の28倍の温室効果を持つとされており、排出を削減するのは地球温暖化防止における重要な課題。プロジェクトは東南アジア地域の農業分野におけるJCMで最大規模のプロジェクトとなる。
稲作が盛んなフィリピンは、全産業で排出されるGHGの約20%が水田由来のメタンと推定されている。AWDは、メタン生成菌の活動を抑制し、メタン排出量を平均45%、灌漑用水の使用量を最大30%削減する効果があるとされている。プロジェクトにより持続可能な農業の普及とカーボンニュートラルの実現につなげる。
3社は現地の灌漑設備を運用する灌漑局と連携し、農家へのサポートや地域社会への貢献を通じてプロジェクトを推進している。AIと衛星データを活用したカーボンクレジットの測定・報告・検証を進めるデジタルMRVというモニタリングシステムを導入し、大規模化を実現している。現在は、対象面積で約1万4千㌶(25年末時点)にまで拡大させ、今後29年までに約4万㌶まで広げる予定。
