サーキュラーエコノミー実現に向けた産官学連携の在り方（4）　ＣＥにおける〝日本型ビジネス〟の姿

デロイト トーマツコンサルティング シニアマネジャー　奥村 ゆり

３つの要素を組み合わせ、他国にない強み

サーキュラーエコノミー（ＣＥ）ビジネスにおいて中心となる要素は、「循環の価値化」「効率消費のサービス化」「製品の製造・販売の効率化」「ＣＥへの移行で発生するコストの圧縮」の４つである。「循環の価値化」では製品情報や消費者の利用・行動データの蓄積・活用を通じて生み出される価値を最大化し、「効率消費のサービス化」では従来の大量消費・生産型のモデルから、サブスクリプションやシェアリングといった仕組みによって製品や資源をより長く、効率的に使用・消費できる行動変容を促進することで、ＣＥによる市場拡大を図る。