「砂糖」カーボン膜でPFAS除去 東京科学大学 測定限界値以下へ低減

東京科学大学(旧・東京工業大学)の磯部敏宏准教授と藤井学准教授らの研究チームはこのほど、有機フッ素化合物(PFAS)を環境基準以下まで除去できる膜蒸留システムを開発したと発表した。PFASの除去に特化した多孔質カーボン膜を使用し蒸留法と膜分離法を組み合わせた「膜蒸留法」を採用。入手しやすい糖類を膜の原料に使い模擬的に作った汚染水(PFASの一種のPFOS濃度約500ナノグラム/リットル)を浄化し残った液体をクロマトグラフィー質量分析法で分析したところ測定限界(約3ナノグラム/リットル)以下まで浄化させられた。これは国内の水質管理上の目標の濃度である1リットル当たり50ナノや、アメリカ環境基準4ナノを下回る値となる。

「砂糖」カーボン膜でPFAS除去 東京科学大学 測定限界値以下へ低減_

全文を読むには
有料プランへのご登録が必要です。

記事本文残り69%

続きは有料会員にお申し込み
いただいた後、
記事をお読みいただけます。

  • 「有料会員」になると購入手続き不要ですべての記事を閲覧できます。
  • 新聞購読者の方はお得な「プレミアム会員」も選べます。
  • 初月無料で有料会員に登録できます。