水素社会の実現に向けた最近の動向(6/18)

水素社会実現に向けた最近の動向
水素社会実現に向けた最近の動向

1.「岩谷産業における水素を中心とした低・脱炭素技術への取り組み」
(13:45~14:45)
 岩谷産業(株) 常務執行役員 中央研究所長(兼)岩谷水素技術研究所長 小池 国彦 氏
当社は水素のトップサプライヤーとして、水素社会の実現を目指し、水素サプライチェーンの構築に注力している。「つくる」「はこぶ・ためる」「つかう」という観点から、現在取り組んでいる技術開発を紹介する。また、CCU技術への取り組みやLPガスのサプライヤーとしてのLPガスのグリーン化技術にも触れる。

2.「水素の利活用に貢献する新材料の開発」
(14:50~15:50)
 筑波大学数理物質系 物質工学域 教授 近藤 剛弘 氏
水素の利活用で重要な、水素を「作る」,「ためる」,「使う」という用途のいずれにおいても、貴金属を用いない触媒の開発や軽くて安価な貯蔵材料の開発など、材料開発がカギを握っている。我々はホウ素と水素で構成されるホウ化水素ナノシートや、ホウ素と硫黄で構成される硫化ホウ素と呼ばれる物質を合成し、これらの用途に貢献することを目指して研究を進めている。本講演ではこれらの材料が示す特異な性能を中心に紹介する。

3.「固体高分子形燃料電池(PEFC)用カソード触媒層の性能・耐久性向上へのカーボン担体構造とPt,アイオノマー分布の影響」
(16:00~17:00)
 山梨大学水素・燃料電池ナノ材料研究センター/金属研究部門長 教授  内田  誠 氏

カソード触媒層のPtナノ粒子への酸素のアクセスを改善するためのカーボン担体の細孔構造、Pt表面へのアイオノマーの分布や吸着、高酸素透過性アイオノマーの効果などのさまざまな研究開発について、これまでの段階的なアプローチについての経験を踏まえて、Ptとアイオノマーの分布と担体構造が及ぼすPEFC性能と生成水を伴う発電環境における耐久性への影響について紹介する。

イベント詳細

日時

2024-6-18(火)開催/近畿化学協会

13:45~17:00

場所

対面式/オンライン式 併用開催 ・対面式:大阪科学技術センター6階605号室 (大阪市西区靱本町1-8-4、http://www.ostec.or.jp/access.html) ・オンライン式:Zoomによるライブ配信

主催

一般社団法人近畿化学協会

定員

エレクトロ部会員:聴講無料、懇親会費3,000円(当日お支払いください)

お問い合わせ先

一般社団法人近畿化学協会 エレクトロニクス部会 TEL:06(6441)5531 / FAX:06(6443)6685 / E-mail:seminar@kinka.or.jp

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