東風西風(2025年11月19日)
気候変動イニシアティブ(JCI)は7日、「気候変動アクション日本サミット2025宣言」を公表した▼宣言によると、JCIに参加する日本の非政府アクターは、2030年を超えて、1・5℃目標が実現された未来をつないでいくため、気候危機の克服に挑戦し続けることを約束すると強調▼そして、今こそ、エネルギー効率化と再エネ拡大を最大限に加速し、国内外のあらゆるステークホルダーとの連携を強化して、脱炭素社会へのゆるぎない移行をリードするとしている▼この宣言は、パリ協定の採択から10年、そしてCOP30を前に、気候危機に立ち向かう意思と使命の大きさを今こそ見詰め直し、脱炭素への挑戦を続ける揺るぎない決意を表明したものだ▼この宣言には計334の団体が賛同しており、内訳として、244の幅広い業種の企業、21の自治体、5つの大学研究機関、64の団体・NGOなどが名を連ねている▼世界では、トランプ米政権のパリ協定離脱表明など気候変動対策の後退が見られる一方、再エネの拡大や国際司法裁判所の勧告的意見といった脱炭素化の国際潮流は大きく進展を続けている。日本の非政府アクターも引き続き、その大きな使命と役割を十分果たしていくべきだろう。(工)