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東風西風(2025年7月23日)

「暑さは今からが本番」だそうで、げんなりだ。朝のニュースが伝える熱中症警戒アラートでは日本列島ほほ全域が紫と赤で、全国に「熱中症」への注意を呼び掛ける。今夏はリハーサル時期からハードな日が続き、ある程度の暑熱順化(暑さ慣れ)はできているとはいえ、気温35℃前後が連日続くとの予想で相当に手厳しい▼「熱中症警戒アラート」は、危険な暑さが予想できる場合に「暑さへの気付き」を促す警報で、暑さ指数(WBGT)の予想値33℃以上で発令される。WBGTは、人間の熱バランスに大きく影響する「気温・湿度・輻射熱」から求める指数で、℃で表すため誤解しやすいが、気温とは異なる▼沖縄本島地方では6月8日に発令されて以後、同月末までに出なかった日は3日間だけ。本土でも6月末から各地で発令され、熊本や和歌山、広島などでは7月22日までの時点で約20回。ほぼ毎日発令されており、アラートが常習化している▼警報が出ていなくても、熱中症リスクはWBGT28℃以上になると急激に上がる。「数字に頼らずとも体が一番分かる」と言う向きもあるが、気づいたときには遅いことも多々あるらしいから要注意。WBGTを意識し、身体に熱がこもらない行動と服装、水分・塩分補給を。(孝)