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東風西風とうふうせいふう

一廃処理事業、産廃処理事業ともにメタン発酵発電施設の建設、稼働が徐々に目立つようになった。焼却しない廃棄物処理として脱炭素の観点からも再注目されている。受入物は効率的な発酵に必要なカロリーを確保できる生ごみや食品廃棄物が中心だが、焼却処理していた下水汚泥なども受け入れることできる▼民間に処理を委託している自治体でも興味を示している例が増えてきいるようだが、自治体がメタン発酵処理を選択する場合に問題になるのは分別回収だ。処理能力の大きい一廃処理施設は、発酵槽に投入する前段階で発酵不適物を取り除く装置をフローに組み込み、従来通りの分別方法を変更する必要がないが、民間の施設などではこうした前処理装置を設置していないところがあり、その場合は住民に生ごみだけ分けて出してもらうことになる。しかし住民から同意を得るのには時間がかかるらしい▼住民も焼却しない廃棄物処理に一定の理解を示すものの、生ごみだけを集めるとなると臭気が集中することも考えられ、町内のどこにごみ集積所を設置するかですぐには決まらないという▼家を購入するとき、ごみの集積所が近いことで購入を断念する人もいるくらいだ。総論賛成各論反対はごみ処理の世界では根強い。(平)