東風西風(2025年9月3日)
理想的な廃棄物処理、資源循環とはどんなものか。この間、小学校高学年の子ども約20人に聞いてみた。ごみ処理については「資源循環」「脱炭素」「労働安全」「人材不足」などに配慮しなければならないことは理解しているようだったが、出てきた回答は、資源循環に関するものでは、ごみにならない再生できる商品を買ったり、食べ残しをしない」というものが多く、処理に関しては「ブラックホールに送り込む」「太陽系の高温のエリアで溶かす」「活火山やマントルで溶かす」とか空想に近いレベルのものが多かった▼子どもたちの回答を聞きながら、自分なりに理想のごみ処理、資源循環について考えてみたが、廃棄物にならない工夫では、「食べものを残さない」とか、「食材を有効に使いきる」「使い捨て容器を使わない」など結構当たり前のものになった。処理については、災害廃棄物処理も見込んで十分な処理能力をもつ大型焼却施設と大型メタン発酵施設を拠点ごとに配置。沖縄県を含む離島は基本メタン発酵処理を行い、メタン発酵できない廃棄物は定期的に本土に持ってきて大型施設で処理することに行きついた▼既存の法律や制度はさておいて、自分の理想とする廃棄物処理、資源循環を考えてみるのもいい。(平)