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2023年の下水道界展望―関連団体トップに聞く 全国上下水道コンサルタント協会 会長 間山 一典

新年、おめでとうございます。昨年6月に村上前会長より、会長職を引き継ぎました。どうぞよろしくお願いします。

コロナ禍の影響で、協会活動も縮小せざるを得ない状況が続いていますが、それでウェブ会議の活用等、少しずつではありますが感染症対策との両立を図っています。これまで研修は支部単位で開催してきましたが、ウェブを活用することで、全国から参加できる、CPDの獲得機会が増えるなどのメリットも見えました。これを機に本部・支部の役割分担も見直したいと考えています。

昨年「第三期中期行動計画(2022‐24)」を作成・公表しました。同計画では、「水システムを通じて、地域・都市を豊かに」をパーパスすなわち我々水コンサルタントの存在価値として、10の行動計画を示しています。

現在のビジョン(AWSCJ Vision2015-2025)は、「これからの上下水道サービスの担い手としての挑戦」をスローガンにしています。上下水道という大事なインフラを、後世に健全な状態で引き継いでいくため、我々自らが主体的に関わっていくという、高い目標、使命を自らに課したものと思っています。

これまでの調査計画や設計業務に加え、広域化や官民連携(PPP)などで下水道の持続に貢献していきます。加えて、DX(デジタルトランスフォーメーション)やCN(カーボンニュートラル)など、新しい社会課題に対しても提案できる必要があります。そのためには、まず会員自らが、DXやCNなどの社会課題に向き合い、変化に適応できることを示す必要があります。

災害が激甚化しています。協会としての災害時支援協定も約400の自治体と締結しています。大きな災害に対しては本部が広域調整機能を発揮してバックオフィスを担うことも考えなければなりません。

いうまでもなくコンサルタントは人材(財)が経営資産です。我々水コンサルタントが、魅力的な職業であること、働きやすい就職先であることを社会に認知してもらう必要があります。

下水道には、公衆衛生という重要な役割に加え、創エネ・再エネ、資源循環や汚泥の肥料利用など、新たな役割も生まれようとしています。SDGsやCNに貢献できる魅力ある職業です。人材確保は、我々コンサルタントだけではなく、下水道界全体の課題でもあると考えています。23年は、下水道の役割・魅力、職業としての重要性を、そして水コンサルタントという職業を、協会としても広く広報・PRして人材確保につなげていきたいと考えています。

水道行政の大部分が国土交通省に移管されることが決まりました。水行政の一体化とも言われています。新たな時代の始まりの予感がします。移管に際して、戸惑いや不安があるのも確かですが、変化にプラスとマイナスはつきものです。マイナスを最小限に、プラスを最大限に、前向きに考えたいと思っています。

水コンサルタントとして、社会課題の解決に貢献し、何年かたって、あの時が始まりだったな、そんな年にしたいと思います。

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全国上下水道コンサツタント協会会長 間山一典