「体験の機会の場」と連携した環境教育研修を開催 加山興業

加山興業は20日、環境省が推進する「体験の機会の場」と連携し、体験活動を企画、実践することができるリーダー人材を育成するための環境教育研修を開催した。「体験の機会の場」の認定を受けている同社リサイクル工場等を参加者が訪れ、持続可能な社会の構築に向け企業や地域の団体が、環境教育やESD(持続可能な開発のための教育)による人づくりに取り組む意義やノウハウ等を学ぶのが研修の目的。

「体験の機会の場」は、環境教育等促進法に基づく認定制度で、所有または賃貸借契約等を結んで使用している土地または建物を、自然体験活動や社会体験活動等の体験の機会として提供する場合、申請を受けて都道府県知事等が認定する。認定した体験の機会の場を、インターネットを通じて公表することにより、自然体験活動・社会体験活動等へ参加しようとする人による、ニーズに合った場へのアクセスを円滑化することなどを目的としている。

今回の研修には学校教職員、行政関係者、同業を含む民間企業など幅広い分野から30人が参加。豊川本社で同社の環境教育事業の紹介などを受けた後、「体験の機会の場」に認定されているリサイクル工場やKAYAMAファームを見学し、同社の取り組みや持続可能な社会に向けての考え方などを学んだ。見学後はワークショップの時間が設けられ、参加者同士で意見交換、情報交換を行った。また、見学の合間には岡本弥彦・岡山理科大学教育推進機構教職支援センター教授による「学校とつながるためのワンポイントアドバイス」も行われた。

研修開催に当たり主催者としてあいさつした環境省環境教育推進室の富樫伸介室長補佐は、「体験の機会の場は、安全性の基準を満たして質の高いプログラムを提供する場として現在全国27カ所で認定されている。こうした場で体験活動を学ぶことはとても貴重な経験で、加山興業はまさにうってつけの場だと思う。SDGsというゴール、山頂に登るために、ESDを通じて学ぶ機会を多くの人々に提供するのがわれわれの役目だが、登り方を伝えるだけではなく、特に子供たちには登る力を育む、どうしたら登れるかという気付きを促すのが大事だ。今回の研修でもそうしたヒントがちりばめられている」などと話した。

「体験の機会の場」と連携した環境教育研修を開催 加山興業_「体験の機会の場」に認定されている同社リサイク工場などを見学
「体験の機会の場」に認定されている同社リサイク工場などを見学
「体験の機会の場」と連携した環境教育研修を開催 加山興業_持続可能な社会の構築に向け企業や団体が環境教育やESDによる人づくりに取り組む意義等を学んだ
持続可能な社会の構築に向け企業や団体が環境教育やESDによる人づくりに取り組む意義等を学んだ