バッテリー交換式EVトラックで配送実証 伊藤忠、JFEエンジなど5社

伊藤忠商事、JFEエンジニアリング、いすゞ自動車、エッチ・ケー・エス(静岡県富士宮市)およびファミリーマートの5社は25日、バッテリー交換式の小型電気(EV)トラックを用いた配送実証を今月から開始したと発表した。昨年、環境省から採択された2021年度「バッテリー交換式EV開発および再エネ活用の組み合わせによるセクターカップリング実証事業」の一環。同トラックはバッテリーパックを約3分で交換できるため、従来長い時間を要していた充電時間が制約とならず配送に使用できる点が大きな特徴となっている。

実証では、2台の同トラックを使い、バッテリー交換ステーションを設置した埼玉県三郷市にあるファミリーマート三郷中央定温センターを拠点として、同市と八潮市を中心とするファミリーマートの延べ約80店舗に、弁当などの商品を1日3便の頻度で配送する。

同トラックはいすゞ自動車、同ステーションはJFEエンジニアリング、バッテリーパックはエッチ・ケー・エスがそれぞれ開発した。

同トラックは軽油使用の内燃車と比べ、1台当たりのCO2削減量が年間6・1㌧と試算されている。また、同ステーションの屋根に設置した太陽光パネルを用い、再生可能エネルギーとの連系についても検証する予定。

バッテリー交換ステーションとバッテリーパック
バッテリー交換ステーションとバッテリーパック