更田豊志・原子力規制委員長が退任会見 最終で〝ちゃぶ台返し”恐れないことが大事
先月25日に任期満了で退任した原子力規制委員会の更田豊志委員長は、退任に先立つ同21日、最後の定例記者会見を同委員会で行った。その中で、更田氏は、新委員長に内定している山中伸介氏に伝えたいこととして、検査の最終段階の判断で結論を覆す〝ちゃぶ台返し”を恐れないことが大事だと指摘。また、原発推進の政府の方針転換について、規制の要求レベルを万が一、引き下げることになったら、全ての(原発の)利用が頓挫すると述べた。さらに、不祥事の発覚が相次ぐ東京電力をどう捉えるか、規制委にとってもずっと「悩みの種」だったとし、他の事業者以上にしっかり見ることの必要性を強調した。以下、同会見における更田氏の発言概要を紹介する。
規制委員会における10年の振り返り
発足時に非常に強く意識したのは、もう二度と規制当局が事業者をおもんばかるような「規制の虜」になってはいけないことと、「安全神話」の復活を絶対に許さないことだ。
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