私たちが望む都市(32) 緑の処方箋(1)
世界の都市部で人口の増加が続いている。現在、ヨーロッパでは人口の70%以上が、米国では80%以上が、都市部に住んでいるという。日本でも、埼玉、千葉、神奈川の3県を含む東京首都圏に日本の総人口の30%ほどが、東京・関西・名古屋の三大首都圏には50%以上が住んでいる。思えば、2007年に有史以来初めて世界の都市の人口が農村のそれを上回ったというのだが、それからわずか20年も経たぬうちに、今や世界の人口の半数以上が都市部に住むようになっている。50年にはその割合が70%を超えるという。そうなれば、都市の人口は62・5億人、その80%以上がアフリカとアジアの発展途上地域に存在することになる。
これがどのようなことをもたらすのか。
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