JCM実施機関、1日発足 メタン削減へ農水省も主務大臣
環境省、経済産業省、農林水産省など関係省庁で構成するJCM(二国間クレジット制度)実施機関「JCMA(エージェンシー)」の発足式が4日、環境省内で浅尾慶一郎環境大臣、小林史明副大臣、五十嵐清大臣政務官らの出席のもと開かれた。
JCMはパリ協定第6条に合致する国際協力アプローチとして「2050年ネットゼロ」を目指す。日本は2013年のモンゴルを皮切りに、直近は昨年2月のウクライナを含めすでに29カ国との間で、270件以上のJCMプロジェクトを支援してきた。JCMAは1日、これらの支援活動の規模拡大やクレジット迅速化のために公益財団法人の地球環境センターを指定実施機関として発足した。
4日の発足式には、昨年6月に成立した改正地球温暖化対策法に基づき、1日から環境省、経産省とともに主務大臣となった農水省からは坂下誠・地球環境対策室長が参加。林業分野のCO2吸収だけでなく、水田から発生するメタンの排出削減のクレジット化を目指すことも表明した。