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「下水道展'23札幌」開催に寄せて

「持続可能な世界都市 札幌」の実現
札幌市長 秋元 克広
持続可能な世界都市に向けて

札幌市は2022年、市制施行から100年、政令指定都市になってから50年という大きな節目を迎えました。一方で、21年には初めて人口減少を記録し、市として大きな転換期を迎えることとなります。

持続可能な札幌のまちづくりにおいて、その土台となる基幹インフラについては、適時適切な整備・管理が不可欠であることはもちろん、大規模な地震や局所的な豪雨災害への対応力の強化、脱炭素社会の実現に向けたさらなる環境施策の取り組みの推進など、さまざまな観点を踏まえ、事業を進めていく必要があります。

特に札幌市はSDGsに関して、18年6月に、内閣府が初めて選定した全国29の「SDGs未来都市」の一つに選ばれており、また20年1月には、全国の自治体で初めて、国際的な環境性能評価システムにおいて、最高評価に当たる「プラチナ」の認証を取得しています。

こうしたなか今年の4月、札幌で開催された「G7札幌気候・エネルギー・環境大臣会合」に合わせ、世界のGX(グリーントランスフォーメーション)に貢献することとした「北海道・札幌宣言」を発表しました。札幌市は今後、ゼロカーボン都市の実現に向けて、さらに脱炭素に係る取り組みを進める必要があると考えています。

今後も、持続可能な世界都市を実現するため、SDGs達成に向けて取り組んでまいります。

下水道事業への期待

札幌市の下水道事業は、1926(大正15)年の事業着手後、冬季札幌オリンピックの開催を契機に集中的に整備が進められました。22年度時点では、約8300キロメートルの下水道管、10カ所の水再生プラザ(下水処理場)、16カ所のポンプ場等を有し、現在、下水道普及率は99・8%となっています。

持続可能な都市の実現に向け、下水道事業に期待することとしては、脱炭素への貢献です。下水道事業は、水処理や汚泥処理の際に多くのエネルギーを必要とし、市の事業によるエネルギー使用量の約17%を占めるなど多くの温室効果ガスを排出しています。このため、今後のさらなる削減に向けて、中長期的な方向性を定める札幌市下水道事業脱炭素構想(仮称)を、今年度中に策定する予定です。

また、その一方で、下水道が扱っている下水や汚泥等は、上手に活用できれば貴重な資源として扱うこともでき、このような特色を生かし、積極的に取り組むことが必要であると考えています。

今後は、北国ならではの課題である融雪など、他分野とも連携しながら、札幌市全体の脱炭素社会の形成に大きく寄与できるよう取り組みを進めていきたいと考えています。

下水道展に寄せて

8月1日~4日、東京以北では初めて、「下水道展'23札幌」が開催されます。札幌ドームを会場に開催されるこの催しでは、最新技術を学べるとともに、独自の技術や取り組みを全国に紹介することでビジネスチャンスが広がる有意義なものと考えています。

また、札幌市民への理解促進だけでなく、道外から多くの来場者が見込め、観光面でも大きな意義があると捉えています。

下水道展が開催される8月上旬は、北海道の最高の観光シーズンです。ぜひ多くの方に下水道展にご来場いただき、札幌、北海道を満喫していただきたいと考えております。

最後になりますが、昨年、市制施行100周年を迎えた札幌市は、3年後の26年には下水道事業が開始100周年を迎えます。

これまで築き上げてきた札幌の下水道を未来へとつないでいくため、これからも持続可能な下水道事業の取り組みを進めてまいりますので、引き続き皆様のご協力を心よりお願い申し上げます。

持続可能な世界都市_札幌市長 秋元克広
札幌市長 秋元克広

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