広島大学 CN実現へ行動計画策定
2030年までにキャンパスのカーボンニュートラル実現を目指す方針の広島大学はこのほど、アクションプランを策定した。東広島キャンパスのCO2排出量を27年度までに13年度比70%削減することを目標に掲げ、新設する研究棟に地中熱空調システムを導入することなどを盛り込んだ。
新研究棟へは、約150平方メートルの部屋に地中熱を活用した空調システムを導入し、空調で使用する消費電力の約30%の削減を目指す。改修時期を迎える建物は、施設整備費補助金を活用した大規模改修により、『ZEB』、Nearly ZEB、ZEB readyを目標に整備する。
キャンパス内外でも再生可能エネルギーに関する小中規模の実証研究を実施する。特に、太陽光発電、地中熱の活用による空調システム、水素製造とその活用、ブルー・グリーンカーボン生態系の環境整備、バイオテクノロジーによるカーボンリサイクルなど再ネ関連技術を社会実装するための実証研究を行い、この成果を元にさらに高度な技術開発・材料開発のための研究を推進する。
地中熱については、地中熱ヒートポンプを活用した冷暖房システムを整備し、太陽光やバイオマス発電などと組み合わせ、外部電力を必要としない地産地消型地中熱利用空調システムの研究と実証事業を行う考え。