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環境図書館 『今すぐ知りたい日本の電力 明日はこっちだ』

「なぜ電気代が上がった?」「 エネルギー問題のこの先は?

先進国を中心に脱炭素社会の構築に向けた実現目標が示され、地球温暖化対策として化石燃料に代わる太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーの推進が、グローバルな規模で急速に拡大している。

一方、新型コロナウイルスの鎮静化に伴う経済活動の回復と需要の急拡大によるエネルギー価格の上昇、ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー情勢の混迷と不安定化など、全世界規模で経済活動や政治・社会情勢など、さまざまな分野でエネルギーをめぐる課題と問題点が噴出している。

さてそうした中、日本の現状はどうなっているだろうか。

本書は、電気代が高騰しこのところ突然旗色が悪くなったかのようにも見える「再生可能エネルギー」に実際に関わっている人達に、作家・クリエーターとして多方面で活躍するいとうせいこう氏が真摯に質疑を浴びせるインタビュー集だ。

「なぜそんな本をつくろうとトップスピードで動いたかといえば、僕自身が〈みんな電力〉の協力で〈いとうせいこう発電所〉を福島に持ち、太陽光でつくった電気を限られた契約者の方々に売ってみているからだ」

発電を農業と結びつけて進める人、その電気の中からよりよいものを選んで集めてそれを家庭や店舗や工場に売る人、一般の電気網から切断された暮らしを可能にするために蓄電池を開発する人、そして海外で何が起きているかをよく知る専門家など。「誰でも発電できる世の中になった」時代の構造を探り、その変化を示さんとするいとう氏はその背景と状況に鋭く切り込む。

そこで見えてきた実感は再生エネルギーめぐる状況の「変わらされてきた現状と危機感」だ。

「エネルギー不足はなぜ起きているのか」「再生可能エネルギーは本当に明日への道を照らすものではないのか」

転換期を迎えつつある日本の電力と再生エネルギーが目指すべき戦略や方向性などを、さまざまな立場の意見や視点から探る本書に、その答えが見つかるかもしれない。

書影_今すぐ知りたい日本の電力

 

【編著】いとうせいこう

【発行・発売】 ‎ 東京キララ社

【発売日】 2023313日 単行本 

【定価】1,760円(税込)