「雑巾がけ」人事を希望した小泉氏と 西村環境相 植物由来の麻婆豆腐で昼食会
西村明宏環境相は9月26日の閣議後記者会見で本紙記者から問われ、小泉進次郎前々環境相と大臣室で同16日昼、温室効果ガス削減にも寄与する植物由来の原材料を使用した「プラントベースフード」の麻婆豆腐ランチを食べたことを明らかにした。環境省が入る中央合同庁舎5号館最上階の中華料理店「龍光」から取り寄せた。1人前950円だ。
「次世代の自民党リーダー」と目され、これまで陽の当たる道を主に歩いてきた小泉氏は8月末の自民党役員人事で国会対策副委員長(衆院安全保障委員会、沖縄・北方問題特別委員会の担当)に就任した。閣僚経験者からすれば格下の役職ともいえるが、小泉氏は「あえて希望した」上での就任だという。国対副委員長は、国対委員長の下で担当に分かれて審議日程の調整や他党との水面下での交渉にあたる。根回しに汗を流す「裏方」の仕事だが、地に足の着いたリーダーになるためには「雑巾がけ」の実務経験は欠かせない。
こうした心意気を高く評価した西村氏は、動物愛護に熱心で「ビーガン(完全菜食主義者)」志向のクリステル夫人の影響を受けたのではないか、といわれる小泉氏に大豆ミートの麻婆豆腐ランチを振るまった。小泉氏は西村氏の心配りに感激したそうだが、もともとステーキ大好きの同氏の本音は、夫人に内緒で「酢豚」ランチの方だったかもしれない。(小峰純)
