環境図書 アルコールで走る車が地球を救う 脱炭素の救世主・バイオエタノール 本間正義・横山伸也・三石誠司・小島正美 著
「脱炭素の救世主」ともてはやされた電気自動車(EV)だが、ガソリン車に比べまだまだ価格が高く、インフラが整っていないことなどもあり、世界販売は大きく失速している。
そんな中、植物由来のバイオエタノールに焦点をあてたのが本書だ。バイオエタノールを自動車や飛行機の燃料に使えば、いますぐにもCO2削減の救世主になりうると説く。
本書は、エタノールが持つ多面的な顔を紹介し、CO2削減にいかに貢献するかをさまざまな角度から論じる。併せてバイオエタノールを通じて脱炭素化の意味と、持続可能な社会に向けて私たちに何ができるかを考察している。
発行・毎日新聞出版(03・6265・6941)。定価1760円(税込)
