経営に生かすSDGs講座―持続可能な経営のために―(72) 人的資本「元年」とSDGs
なぜ「人的資本」が重要視されるのか?
新年度を迎え、人事異動で部署が変わる人や新入社員も多いと思う。
2023年度のSDGsでの最重要課題の一つが、「人的資本」や「人への投資」であろう。人的資本「元年」の幕開けだ。
今や、日本だけでなく、世界でも「人的資本経営」に注目が集まり、人的資本経営の情報開示に向けた機運も高まっている。
「人的資本」という表現は、もとは国際統合報告評議会(IIRC)が13年に発行した「国際統合報告フレームワーク」で示した「6つの資本」(①財務資本②製造資本③知的資本④人的資本⑤社会・関係資本⑥自然資本)からきている。
「人的資本経営」はこの6つのうち人的資本に着眼し、人材を「資本」として捉え、その価値を最大限に引き出すことで、中長期的な企業価値向上につなげる経営のあり方である。
では、この6つの資本のうち、今なぜ「人的資本」が重要視されるのか?
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