液化水素の冷熱、建物に利用 岩谷産業、大林組と共同開発に着手

岩谷産業はこのほど、大林組と共同で液化水素の冷熱を建物に利用する実証に着手すると発表した。これまで利用されずに大気に放散されてきた液化水素の冷熱を、無駄なく活用する技術を共同開発し実用化を目指す。

液化水素は水素ガスをマイナス253℃という極低温にして液化させた状態で、圧縮水素ガスに比べ密度が高く大量輸送・大量貯蔵に適するため、輸送効率が求められる産業用途や水素ステーション等に供給されている。利用時には主に、液化水素を空気と熱交換して気化させる「気化器」を用いて常温のガスに戻されるが、その際にマイナス253℃の冷熱は利用されず大気に放散されてきた。

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