“うんち”の価値再考で循環経済の在り方探る「ゴミうんち展」
2025年2月16日まで東京・港区の21_21 DESIGN SIGHTで開催
江戸時代まで物や排泄物の多くが循環していた。生ごみがごみとなっていたが、衣類や傘、履物の鼻緒、鋳物しかり、使い捨てという言葉はなかったに等しいくらいリサイクルが行われていた。し尿にも価値があった。私有地に便所を設け多くの人に利用させれば、集めたし尿は便所の所有者にとって有価物となり、下掃除人と呼ばれる業者を介して農家に肥料として販売される。その後、農作物を食べた人たちが排泄したものがまた肥料になるので、まさにこれが循環経済のビジネスのモデルになるだろう。現代でごみと排泄物に価値を創出できるだろうかと考えたとき、訴求するためには法律や規則で従わせるのではなく、北風と太陽ではないが、その気にさせるアプローチも必要だろう。ということで、物質循環の根本となり得るこの排泄物とごみの在り方を芸術的に表現した展示会「ゴミうんち展」に行ってきた。
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