PFAS規制〝文明後退〟も危惧 日本フルオロケミカルプロダクト協議会「科学的知見に基づく対応を」

絶え間ない有機フッ素化合物(PFAS)の話題。もはや社会問題化し企業や行政、市民団体、法曹、学術機関など、あらゆる関係者がそれぞれ切迫感を持ち寄り問題と取っ組み合っている。同じ思いで関与を深めているのが日本フルオロケミカルプロダクト協議会(FCJ)――製造者の団体だ。発がん性などの健康リスクが指摘される一部のPFASに対し規制を守り対応しつつ、危険が認められない場合には科学的に許容するのが重要だと訴える。高い有用性から医療機器やモビリティ、半導体の安全性・安定性に寄与しているため「全てのPFASを規制する方がリスクだ」と、欧州で進む議論を牽制する。風当たりが強い時流にも身を持して声を上げるのはフッ素製品の製造にあずかる自社だからというだけではない。不確実な情報に基づく規制で社会・経済が混乱する事態を見過ごせないとの使命感も持つ。科学的であればこそ国内外の制度を徹底的に順守し汚染対策にも協力を惜しまない。同協議会のメンバーに話を聞いた。

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