環境福祉学入門

環境と福祉は、もともと関係は深い。「環境福祉」という新しい領域を研究することにより政治、行政、産業、社会、学問に大きな貢献をすることができる。本書は、環境と福祉の関係を過去から現在まで検証するとともに、環境と福祉を融合する国内外の取り組み事例を紹介し、環境福祉事業・ビジネスの今後の展開を概論している。編著の炭谷氏は、長く福祉、環境行政に携わった経験から、新たな概念としての「環境福祉学」を解説している。環境、福祉行政に携わる担当者はもとより、企業、NGO、教育機関など幅広い方々の入門書としてお薦めします。

【内容】

目次

第一篇「環境福祉の考え方」(炭谷茂)

第二編「歴史の中で考える」

①四大公害問題と環境福祉(原田正純)

②地球環境時代と貧困(山村尊房)

③社会福祉協議会と環境問題(森本佳樹) 他

第三篇「国内の取り組み」

①諏訪市の環境福祉と地域福祉計画(山田勝文、大山博)

②循環型社会を紡ぎだす地域通貨(山本麗子)

③釜ヶ崎・西成の再生(山田實)

④園芸療法(安川緑) 他

第四編「国外の取り組み」

①英国のグランドワーク(小松幸子)

②コミュニティーガーデン(中島恵理)

③ドイツのクーアシュタット(左高啓三)

第五編「環境福祉ビジネス」

①企業の成長戦略と環境福祉(中西紹一)

②循環型少子高齢社会の構築と環境福祉ビジネスの展望(小峰且也)

【編著】炭谷茂(環境事務次官)・編著

【体裁】A5判、335ページ

【定価】3,876円(税込・送料別)