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東風西風とうふうせいふう

紙オムツを下水道に流すことができれば、介護や育児の負担軽減につながる。さらに処理場でオムツ由来の資源を回収・再利用すれば一石二鳥。そんな女性エンジニアリングたちのアイデアをきっかけに設置された、国交省の「紙オムツの下水道受入実現に向けた検討会」がこのほど報告書案を取りまとめた。紙オムツ処理装置を高齢者施設に導入した場合を想定し、効果や影響を調査・検討した▼介護負担の軽減効果については、複数の介護施設に紙オムツ処理装置を導入し検証した。臭いなどの低減効果は確認されたものの、1回の処理に時間がかかることや処理できる紙オムツの枚数が少ないこと、作業の煩雑化が課題として挙げられた▼下水処理施設と環境への影響についても調査した。紙オムツは主にパルプ、プラスチック、高分子吸収剤からなる。そのため、特にマクロプラスチックの流出が懸念されたからだ。処理装置の排水を分析した結果、複数のマイクロプラが含まれていることが分かった▼下水道への紙オムツ受け入れには課題がある。しかし、ここで歩みを止めず、下水道に流せる紙オムツ、使い勝手のいい装置の開発など、高齢社会に貢献し、かつ下水道の可能性を広げるさらなる取り組みにつなげてほしい。(宜)