東風西風(2026年7月1日)

知的業務の効率化が図れる生成AIは、われわれ記者の仕事も奪われる状況にもなっており、仕事や生活に欠かせない存在だ。そんななかAIの回答に忠実に従った結果、家族が職を辞さなければならない事態に陥った事件があった。事件の切り取り方はさまざまだったが、報道ではAIに回答を求めた本人にとって不本意な結果になったとのことだった。今回のようにAIの回答を鵜呑みにすると、特に切羽詰まった状態では判断を見誤ることになるという教訓になった▼資源循環分野では、AIの判断能力に人の身体的な機能を加えたフィジカルAIが登場している。資源対象物の種類を判断して機械式のアームでピックアップするいわゆるAI自動選別機がそれにあたる。人材不足を補う上で期待の装置であり、廃棄物をラインに載せて搬出するまでが自動化できれば理論上は24時間稼働させることが可能。生産能力向上も期待できる。そして何より人間が作業に当たらないことで怪我のリスクが回避できる▼前述の件を踏まえてこうしたフィジカルAIの課題を考えた。緊急停止がいつでもできることは当然だが、人の判断が優先されるようにすることが必要だ。AIとは上手に付き合あっていきたい。(平)

おすすめ記事 recommend