東風西風
富山県高岡市の資源循環業者、荒木商会がこのほど片付け事業で回収したリユース品を販売する新会社「ROKA STYLE」を立ち上げた。社名の「ROKA」はろ過を意味しており、ボロボロなものでもきれいにリメイクやアップサイクルを施して販売。レトロ感あふれるロフト(倉庫)風の店舗はおしゃれなセレクトショップのようなイメージだ。初年度は年間5千点の廃棄物削減を目指しているという▼ある人にとって不要なものが他の人にとっては必要なもの。これを大きなビジネスにしたのがメルカリに代表されるリユースサービスだが、かつて車や不動産などでしか成立しなかったリユースビジネスが、あらゆるものを対象に広がりを見せている。循環経済を人々の嗜好や消費パターンを踏まえて考えた時、このリユースビジネスは深堀りできるように感じる▼さて、この「RIOKA STYL」、店舗の1階に家財整理で出てきた物をそのままの状態で展示している。古い展示物だと今の人には分からないものがあるが、昭和40年代以前に生まれた世代の人なら「こういうのあったな」と懐かしい商品が満載だ。同社は今後、リユースビジネスを起業したい人や、装飾品向けのレンタルなどBtoBの展開も行っていく。(平)