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東風西風(2025年1月7日)

今年の干支「乙巳」は、努力を重ねて物事を安定させていくとの意味がある。50年カーボンニュートラルまで残り四半世紀。脱炭素は世界的潮流といった言葉に安穏とせず、米新政権を揺さぶるくらいに日本は再エネ・省エネの努力を重ね新たな成長につなげたい▼PFAS問題では国民の不安が高まっている。一部地域の問題と捉えず、予防原則に立脚し、全国規模での実態把握、汚染源の究明、対策技術の開発・適用を進めたい▼資源循環では「再資源化事業等高度化法」の施行が予定されており、先進的な静脈産業の育成と動静脈連携の加速が期待される。この他、太陽光パネルのリサイクルを義務付ける新法の国会提出。ヤード規制や災害廃棄物処理制度の見直しを主なテーマに廃棄物処理法の見直しも本格化する▼上下水道施設の耐震化も急務。国の調査では、上下水道システムの基幹となる施設の耐震化率は総じて低かった。システムの急所となる施設や避難所など重要施設につながる施設の耐震化に国の集中的な支援を求めたい▼環境新聞は今年、創刊60周年を迎えます。環境の専門紙としての責務を全うし、生きとし生けるものが安全・安心に暮らせる社会の構築に向け努力を重ねていく所存です。引き続きご支援をお願いします。(宜)