東風西風
青森県弘前市の資源循環業者、青南商事がこのほど、広告業界団体、ACCの広告賞「ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」のテレビCM部門でACC地域ファイナリストに選ばれた。「次サイクル篇」と題した30秒のCMで、「やってやれないことはない」という歌とともに中間処理装置が稼働する様子や従業員がダンスをする様子が流れ、テロップで「次をつくる」という資源循環をイメージさせるコンセプトが示される▼マス媒体やネット媒体を活用して企業広告を展開する環境関連事業者は珍しくなくなったが、多くは企業イメージの向上とその先にある人材確保が目的だ。同社のCMは30秒の中に働きたいなと思わせるものが詰まっていた▼同アワードでは資源循環をテーマにしたものもあった。クリエイティブイノベーション部門ACCファイナリストに選ばれたesa(東京都港区)は「再生できなかったプラスチックに、新たな価値を。再生プラスチックペレット『Repla』」と題したCMで選ばれた。変わったところでは森に遺骨を埋める「循環葬RETURN TO NATURE」をアピールし、同部門でACCゴールドを受賞したat FOREST(神戸市)が興味深かった。(平)