東風西風とうふうせいふう
2024年卒の学生を対象に会社説明会がスタートした。低迷した経済の立て直しを目的に企業は積極的に採用を予定しており、今年は売り手市場だ▼人材不足が慢性化している廃棄物処理業界にも目を向けてくれる学生が増えることを期待するが、地球環境や環境保全に強い関心を持つ人が、廃棄物関連業界にも集まっていると聞く。廃棄物処理業者は、人材獲得のためにこうした学生たちに、どのようにアプローチすれば良いだろうか▼電通が3月2日に実施した「第9回カーボンニュートラルに関する生活者調査」によると、「カーボンニュートラル」という言葉について、学生の認知度は59・3%で、特に都市部の学生は63・5%だった。言葉の認知度は何となく想定内の結果だったが、脱炭素社会実現に向けた日本の取り組みについても、学生の認知率は全項目で高い結果だった▼廃棄物処理業界にとっては、期待できる数値だが、この調査で注目すべきなのは、学生が情報を得る手段だ。当然といえばそうなのだが、彼ら彼女らは「SNS」を通じて得ることが最も多く、次いで「テレビCM」「学校や塾での授業や課題」だった。学生の情報入手経路に自社のPR記事や広告を掲出し気づいてもらうことも必要だ。(平)