環境図書館 1.5℃の気候危機 脱炭素で豊かな経済、ネットゼロ社会へ

かつて世界市場の過半を占めた日本の太陽光パネルメーカーのシェアは大幅に低下するなど、今や日本の気候・産業政策はガラパゴス的状況だ。

本書は、環境省の官僚でもあった筆者が、世界各国の動きや地域からの取り組みを視野に入れ、脱炭素で豊かな経済に移行する課題を考察したもの。日本の気候政策のガラパゴス化からの脱却を考える一助。

構成は、「戦争と気候危機」「資本主義をやめないと、気候危機は止まらないのか?」「アンモニアと水素は脱炭素社会の切り札になるか?」「コロナ後およびカーボンニュートラルに向けての新しいエネルギー政策」など11章建て。

発行・文化科学高等研究院出版局(03・3580・7784)、発売・読書人。定価1430円(税込)。