中小事業者向け省エネ・省CO2セミナー 企業力高める「脱炭素経営」

おおさかスマートエネルギーセンター(大阪府・大阪市)は先月27日、府内の中小事業者の省エネルギーの推進や再生可能エネルギーの普及拡大を支援するため、大阪商工会議所、大阪府立環境農林水産総合研究所、大阪府みどり公社と共同で、「中小事業者のための省エネ・省CO2セミナー」を開催。「脱炭素経営で企業力強化」をテーマに「電気料金高騰の今こそ省エネを始めるチャンス」だと訴求した。

初めに、省エネルギー政策の最新動向を近畿経済産業局エネルギー対策課が解説。住宅省エネや節電促進のための支援策や、非化石エネルギーへの転換を大きく掲げた改正省エネ法について説明した。

続いて、温室効果ガス排出量算定・可視化サービスなどを手掛けるゼロボードの渡慶次道隆代表取締役が、脱炭素経営に取り組むことは新たな事業機会の創出、補助金や税制面の恩恵、電気代削減など中小事業者にとってもメリットが大きく、カーボンプライシング導入により「必須」になることを強調。温室効果ガス排出量の算定の実態や目指すべき脱炭素戦略とスケジュールなどについてレクチャーした。

また、関電エネルギーソリューションと関西電気保安協会は、エネルギーの見える化や省エネ空調などのエネルギーマネジメントサービスを紹介。環境省近畿地方環境事務所は、脱炭素社会への移行に向けた環境省の取り組みや脱炭素化関連事業への支援について説明した。

中小事業者向け省エネ・省CO2セミナー 企業力高める「脱炭素経営」_