環境新聞ブックレットシリーズ◎13 「シャオリュウの中国環境ウオッチ」
中国の環境対策については現在、関連の法制度等がほぼ完備し、違反工場の閉鎖など強制的政策では日本をすでに上回るなど、政策制度面で日本の優位性はほとんどなくなっている。
また、対策技術の面でも、規制強化と巨大な市場がその開発を刺激し低価格化を実現している。
相対的に安価なサービスも提供されており、日本の環境対策技術・製品が競争力を持てなくなっている。今後のアジアなど途上国における競争では、中国が日本の最大のライバルであり、人材・技術面で日本より優位に立つ可能性も高い。
本書は、地球環境戦略研究機関(IGES)北京事務所長の小柳秀明氏が、日中環境協力に携わってから今年で20年を迎えたのを機に、こうした中国の環境の現状と対策を毎月現場から報告する本紙連載中の「シャオリュウの中国環境ウオッチ」のうち、初回から43回までをまとめたもの。
こうした日中の立ち位置の変化に、「このままでいいのか、ニッポン」という著者のメッセージが一貫して流れている(シャオリュウとは著者の名前「小柳」の中国語読み)。
【著者】小柳秀明著(地球環境戦略研究機関北京事務所長)
【体裁】A5判、99ページ
【定価】1,019円(税込、送料別)
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