「ほんまもん共創研究」事業創設 京都大・堀場 初の採択に5件
京都大学と堀場製作所は5月27日、革新性と独創性を兼ね備えた同大学内の基礎研究を支援する「HONMAMON(ほんまもん)共創研究」の採択テーマ5件を決定した。将来の分析・計測や、制御技術を開拓する可能性を持つと認めた。堀場製作所グループの共同研究者を指名し各研究を助ける。2者が昨年10月に締結した連携協定に基づき創設した初めての取り組み。技術革新をグローバルにリードする基礎研究者や若手研究者を育成する。次世代の技術創出と社会実装を目指す。
採択されたテーマは井上卓也助教の「高効率・狭発散角赤外光源の研究」、霜降真希特定研究員の「ナノスケールの熱輸送計測制御」、石井良太助教の「深紫外顕微分光計測の追求」、門信一郎准教授の「フュージョンエネルギー確立を目指したプラズマ発光の可視化に関する研究」、白井理教授の「高性能小型イオンセンサ電極の研究」――の5件。
「ほんまもん」は関西弁で「本物」を意味する。堀場製作所の創業者・堀場雅夫氏が「ほんまもん」は時代を経て一流の価値を保ち人の心に触れて感動やひらめきを与え、信頼をもたらすと考えたのにちなんだ。