シキボウ バイオマスプラペレット開発 コットン再利用で強度アップ
シキボウは、従来廃棄されてきたコットン素材を再利用したバイオマスプラスチックペレット「CottResin」(コットレジン)を開発した。
繊維業界の繊維製品の廃棄(国内)は年間約 73 万トン。一部は再利用されているが、大半は焼却や埋立処分されており、大量生産・消費・廃棄のリニアエコノミーの典型となっている。
そこで同社では、従来廃棄されていたコットン素材をミクロサイズまで細かくし、ポリプロピレン樹脂と混ぜたコットレジンを開発。日本有機資源協会の「バイオマスマーク」も取得した。
取得開発を進める中で、混合品の方がポリプロピレン100%の商品に比べ物性が向上するデータを得ており、従来のプラスチック製品よりも強度や耐久性に優れた成形品が得られる見込み。用途はプラスチックが使用される自動車部品、電化製品、建材などと幅広く、各製品の薄肉化にも貢献できることから、樹脂の使用量削減や軽量化も見込めるという。
同社は今後、同技術を事業化レベルに確立するための取り組みを進める。販売目標は3年後3億円。