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「損失と損害」基金の運用で合意 COP28開幕 日本など計4億ドルの拠出を表明 GSTに追い風も予断許さぬ状況

国連気候変動枠組み条約の第28回締約国会議(COP28)が11月30日、UAEのドバイで開幕し、気候変動の悪影響に特に脆弱な途上国の「損失と損害(ロス&ダメージ)」に対応する基金の運用方法で合意した。COPの初日に重要議題で合意に至ったのは初めて。これを受け、日本の1千万ドルを含め、UAEやドイツ、米国、英国などから同日中に総額約4億ドル超の資金拠出が表明された。ロス&ダメージ基金に関するこれらの進展は、今回のCOPの最大の焦点とされる、パリ協定の目標達成に向けた世界全体の進捗状況を評価する初の「グローバル・ストックテイク(GST)」に追い風となる一方、化石燃料の段階的「廃止」などを巡る交渉は依然難航が予想され、1・5℃目標の達成につながる野心的な成果文書を会期末の12日までに採択できるか、予断を許さない状況だ。

「損失と損害」基金の運用で合意 COP28開幕 日本など計4億ドルの拠出を表明 GSTに追い風も予断許さぬ状況_11月30日にドバイで開幕したCOP28(提供・国際持続可能開発研究所)
11月30日にドバイで開幕したCOP28(提供・国際持続可能開発研究所)

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