環境図書館 珍道中! ごみ紀行
筆者のごみ焼却工場勤務の経験を活かし、日本各地と世界のごみ処理事情を尋ねた、個人旅行の珍道中を記した読み物。
訪問時期は平成の始まりから終わりごろまでで、訪問した年を明記して、海外では先進国は焼却やリサイクル設備による減容が進む一方、途上国では単純埋め立てによる環境被害が深刻なことを記している。
同じ場所を何度か訪れ、ごみ処理の変化を記した章もある。日本ではバブル末期にごみが増えすぎ、最終処分場の不足が深刻で産廃不法投棄も頻発していたが、その後の経済停滞でごみの量が減ってしまい危機を脱したのは皮肉なことだと筆者は語る。
発行・東京図書出版、発売・リフレ出版(03・6772・7062)。定価1500円(税込)
