東京都、バイオ燃料で都営バスを運行 25日から1カ月間、7路線で

東京都は20日、バイオ燃料を使用した都営バスの運行を実施すると発表した。都が昨年10月にユーグレナ(東京都港区)と締結したバイオ燃料の活用推進・普及を目的とした協定に基づくもの。中野区にある都の交通局小滝橋自動車営業所が所有する都営バス58両を、ユーグレナが開発したバイオ燃料の「サステオ」で運行する。運行ルートは、高田馬場駅と上野公園を結ぶルートや新宿駅と都庁を循環するルートなど計7路線。運行期間は25日から1カ月程度の予定。

「サステオ」はユーグレナが製造・販売する次世代バイオ燃料で、使用済み食用油や微細藻類ユーグレナ(和名・ミドリムシ)から抽出した油など、食料との競合や森林破壊といった問題を起こさない持続可能性に優れたバイオマス原料から製造される。

燃料の燃焼段階では通常の軽油と同じようにCO2を排出するが、原料となる植物や藻類が成長過程の中で光合成によりCO2を吸収するため、カーボンニュートラルの実現に貢献すると期待されている。