東風西風(2026年5月13日)
中東情勢の影響でプラスチックや化学製品の原料となるナフサが高騰している。この状況を受け指定ごみ袋の供給が不安定になることを想定した宮城県の大崎地域広域行政事務組合は、4月20日から1カ月間、市販のごみ袋が使用できるようにルールを緩和した▼プラスチック資源循環法により、自治体は市民の協力でプラスチックの分別回収を進めているが、回収した廃プラスチックを指定ごみ袋として再商品化し市民に提供することで分別回収の成果を示している自治体もある。指定ごみ袋の安定供給、地域資源循環の構築の面で、一般廃棄物から回収した廃プラスチックでごみ袋を商品化する動きがもっと増えてもよいだろう▼それにしても化石燃料依存率が8割を超える日本は、1970年代の過去2回の石油危機のころから中東情勢の影響をもろに受ける。今後、廃プラスチックや廃タイヤを原料とした代替ナフサに期待が集まるが、いずれにしても欧州の自動車産業が車のプラスチック部品に再生材の使用を義務化することなどもあり、近い将来、廃プラスチックの奪い合いが起こるかもしれない。燃料費高騰など、石油危機による不安要素は払拭されないが、せめて今回の件が、廃プラ再資源化を後押しできれば幸いだ。
(平)